初年次教育部門の私と坂口菊恵さんが中心となって編集した、「科学の技法 −東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト−」が発刊され、本日から書店に並ぶこととなりました。この本は3年以上の月日を費やして、初年次ゼミナール理科の教科書として利用するべく纏めた本です。3部構成となっており、基本的な科学の技法(サイエンティフィック・スキル)をまとめた基礎編、実際の初年次ゼミナール理科の授業内容をおさめた実録編、そして専門的な科学の内容を初学者にも分かりやすく紹介した応用編からなります。東京大学における初年次教育の取り組みの理念や実際が分かっていただける内容になっていると思います。また理系におけるアクティブラーニングの実践例をまとめている点で、従来にはないユニークな内容になっていると思います。これから東大を目指す高校生諸君、東大でどのような教育が実践されているかに興味をお持ちの保護者や教育関係者の方にも是非一読いただきたい本です。下記にリンクを張っておきます。 東京大学出版会 アマゾン
第58回植物生理学会年会で発表しました
3月16日〜3月18日に鹿児島大学で開催された、第58回植物生理学会年会において、”Biochemical characterization of tetrapyrrole-binding pentatricopeptide-repeat (PPR) proteins in plastids”というタイトルで口頭発表を行いました。葉緑体に存在するPPRタンパク質のテトラピロール結合性について生化学的に解析を行った結果を発表したものです。基本的に全て自分で実験を行っていたですが、研究に時間をとれずに、無謀な挑戦であったと学会前は反省しました。発表は英語で行いましたが、最終的なQualityも良く、良いプレゼンテーションが出来たのではないかと考えています。
地上部(葉と茎)をなくしたら根で光合成すれば良い
私も著者として加わっている論文の研究成果が、研究科のホームページに掲載されました。これまで行ってきた葉緑体形成の研究の延長で、植物が地上部を失うと根での葉緑体形成が活性化されるというものです。植物の生存戦略の一つといえるかもしれません。http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/files/201702231400topics.pdf
現代化学3月号に記事が掲載されました
2月17日出版の現代化学3月号において、茶わんの湯から考える最新科学(3)として、「茶わんの湯から考える光合成色素」が掲載されました。授業の内容を口述筆記していただいて、記事にしたものですので、自分で執筆する手間がかからず非常に助かりました。内容も非常に初歩的なものですが、興味があればご覧ください。
Our manuscript has been accepted in Plant Physiol
Our manuscript entitled “Shoot removal induces chloroplast development in roots via cytokinin signaling” is accepted for publication in Plant Physiology.
東工大でのシンポジウムで講演します
1月28日(土)に東京工業大学すずかけ台キャンパスのすずかけホールで開催されるシンポジウム「光合成科学:エネルギーとバイオマス」で、「可塑的な葉緑体における光合成系の構築」とのタイトルで講演します。興味のある方はお越しください。
駒場祭で初年次教育に関するシンポジウムを開催します
今月の11月27日(日)の駒場祭で、『東京大学「初年次ゼミナール」の挑戦II −アクティブラーニングの実践例を中心に』と題したシンポジウムを開催いたします。東京大学教養学部で取り組んできた、アクティブラーニングによる初年次教育について、その実践例を示しながら議論したいと考えています。駒場祭も人気のある学園祭ですので、ご興味のある方はお越しください。詳細は下記URLを御覧ください。 駒場祭シンポジウム:東京大学「初年次ゼミナール」の挑戦 IIアクティブラーニングの実践例を中心に
Our review manuscript has been accepted to Frontier in Plant Sciences
The review article by Kobayashi and Masuda, entitled “Transcriptional regulation of tetrapyrrole biosynthesis in Arabidopsis thaliana“, has been accepted to Frontiers in Plant Sciences. Since this is open access article, you can download a PDF file from following URL. https://t.co/redirect?url=https%3A%2F%2Ft.co%2F0shRTLYiDw%3Fcn%3DbWVudGlvbg%253D%253D&t=1&cn=bWVudGlvbg%3D%3D&sig=1d115f03e88fd4c86e5c5b0236aa94aade107956&iid=e8350c52af094944b0622caa2b329245&uid=254747316&nid=4+1268
「国公立大学 by AERA」に初年次ゼミナールが掲載されました。
10月27日発売の「国公立大学 by AERA」の中の、「学びの現場から」で東京大学の初年次ゼミナールが取り上げられています。東京大学のページの扉を飾るのは、私の初年次ゼミナールの授業風景の写真です。ご興味のある方はご一読下さい。
Our manuscript has been published
Our submitted manuscript entitled “Allocation of Heme is Differentially Regulated by Ferrochelatase Isoforms in Arabidopsis Cells” has been published in the special issue of “Tetrapyrrole metabolism and redox homeostasis” as a Regular Paper.